CustomerStareユーザ事例Vol.2
日本製薬株式会社(後編)
【後編】監視対象機器を130台に拡大|安定稼働と運用効率化を同時に実現

多忙を極めるシステム運用業務を改善すべく、障害復旧支援付きのクラウドサービスCustomerStareを採用。障害復旧の迅速化と業務の効率化を実現した。

事例概要
200台を越えるシステム機器を、わずか6名(インフラ担当者2名)の体制で運用している日本製薬株式会社。システムトラブルへの対応は多忙を極め、年々追加するシステム機器の運用は、もはや自社での業務の効率化だけでは、対応ができなくなった。そこで、以前より付き合いのあったセキュリティサービス業者からの紹介で、クラウド型システム監視・運用支援サービス「CustomerStare(カスタマーステア)」を採用した。その結果、日中、夜間を問わず鳴り続けていたアラートは減少し、障害対応スピードも格段に向上。さらに、監視対象の拡大を実現した。

お客様インタビュー
導入
システム機器130台を監視する環境の構築を、サービスベンダーに一任。既存の運用サポートベンダーともスムーズに連携。
導入中、あるいは導入後も含めて、想定外の出来事や苦労したポイントがあれば教えてください。
実は、導入時はキャリアヴェイルさんにほとんどお任せしていたので、あまり苦労はしていません(笑)。採用が決まってから、あらためて社内システム構成を整理したところ、監視対象機器が想定より多くなりました。それにもかかわらず、キャリアヴェイルさんの監視導入コンサルティングがしっかりしていたので、非常にスムーズに進みました。
設定作業も、キャリアヴェイルさんが既存システム業者と直接連携して対応いただき、我々が手を動かして苦労するという場面は、ほとんどありませんでした。
しいて言えば、当社から既存システム業者に「キャリアヴェイルさんからの依頼に応じ、対応をお願いします」という指示を出したくらいです。

効果
障害復旧の時間短縮に成功。監視運用についても、アラートの絞り込みや最適化が行われ、監視対象の拡大も実現。
導入後に改善された点、良かったことをお聞かせください。
障害発生時には、アラートが上がった後の切り分け作業までやっていただいているので、とても助かっています。今までは、自社で障害箇所の当たりをつけ、ログなどを確認しながら切り分けを行っていたのですが、導入後は復旧時間も短縮でき、非常にありがたいです。
障害復旧作業も、CustomerStareのオペレータが保守業者と直接やりとりをしてくれているので、さらに時間が短縮できました。また、連携ミスや意思疎通の齟齬なども生じず、非常に助かっています。
アラートについても、専門の技術者による適切なチューニングのおかけで、多すぎず少なすぎず適切なアラートが送られるようになったので、確認に要する工数も減らせたと思います。
さらに、重要なアラートの際には、CustomerStareのサポートデスク担当者から電話連絡もありますので、以前のようにアラートをあまり気にしなくてよくなりました。

当初は予定していなかった「ネットワーク不具合のボトルネック調査」についても、関連するネットワーク機器のログや、関係するメールサーバの通信エラーなども合わせて確認することにより、調査をより具体化して進めることができています。これは、システム監視の対象が特定の機器に偏ることなく、さまざまな機器を包括的に監視するCustomerStareでなければ難しかったかもしれません。
また、事前に情報を整理することで当社担当者とCustomerStareのオペレータがスムーズに連携できるようにしました。これにより、さまざまな情報が整理されるだけでなく手順も標準化されたんです。たとえば、ネットワークはDSV(CustomerStareで提供されるリアルタイム・ネットワーク監視図)などによって常に最新の状態が整理されるので、今後は普段インフラに関わらないメンバーもそれらの情報を確認することによって、自身の業務をより深化したり、インフラ担当者との連携をスムーズにできたりしないかと期待しています。

期待
新たなアラート機能の追加や、継続的なパフォーマンス調査なども実施し、その効果に期待。
現在、解決していない課題がありましたら、お聞かせください。
モバイル機器からのリモートアクセスの通信量を、通信サービス業者のポータルサイトで確認しているのですが、画面が複雑で使いづらく困っていました。しかし現在は、通信量の上限値に近づいた時点でCustomerStareからアラートがでるよう設定を進めています。これが実現すれば、業務が大幅に効率化できると思っています。また、Web会議システムのパフォーマンス調査などのアプリケーションレベルの監視や調査も課題となっています。今後も引き続き、ご協力をお願いします。

CustomerStareの今後の活用について、お聞かせください。
全てのトラフィックが社内ネットワークを通って出ていくときに、いち早くリスク回避ができるようにしたいと考えています。常に監視をしておいて、稼働状況などから予測が立てられれば、事前に「システムを追加投入しよう」「このサーバはクラウド化しよう」「接続方式自体を変えよう」などといった、長期的なシステムのロードマップを描けるでしょう。いわゆる「攻めの戦略」にも、御社のサービスが活用できると思います。
また今後、当社でも各種クラウドサービスの導入を進める計画をしていますが、それらの監視やログ収集などにも活用していきたいです。
今後のCustomerStareへの期待があれば、お願い致します。
CustomerStareでは自動で月次レポートが出ますが、我々が見ると「何を判断したらいいのだろう」となってしまう場合があります。たとえば、「このトラフィックが極端に増えているので、調査した方がいいですよ」とか「ここ、少し増強しておいた方がいいですよ」というような内容だと、より活用しやすくなると思います。
また、システム管理・運用の側面について、現在も保有サーバ一覧はあるのですが、特に決まった書式での運用ができていないので、CustomerStareからフォーマットの提供や、「一般的には、こういう運用がされているようです」など提言をしてもらえるとありがたいです。
さらに、「システムをこう変えたら、さらに素晴らしい監視環境になりますよ」など、できれば保守業者とも連携して一緒に改善の提案をしてほしいと思っています。将来的には、特定のメンバーだけでなく、情報システムメンバー全員で使っていけるサービスにしていきたいと思っています。
お客様プロフィール
社名 | 日本製薬株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 〒104-0044 東京都中央区明石町8番1号 聖路加タワー17階 TEL 03-5148-7570(代表) FAX 03-5148-7580 |
資本金 | 7億6千万円 |
創業 | 1921年(大正10年)8月 |
設立 | 1946年(昭和21年)6月 |
代表者 | 代表取締役社長 谷垣 任優 |
従業員数 | 389名(2020年3月31日現在) |
事業内容 | 医薬品・医薬部外品ならびに培地の製造販売 |